NASPAニューオータニ宿泊レポ – 大箱リゾートの中でも特におすすめな理由。密かに泉質も良い。

こんにちは。竜也です。読んでいただいて、ありが湯ございます。

何も考えずに、ただのんびりしたい。移動も快適に短く済ませたい。丁寧な接客すらも煩わしい。食事の時間も気にしたくない。部屋も快適がいい。天気が良くても悪くても気にならない環境が良い。気軽に予約したい。コスパも良くしたい。もちろん一人泊で予約ができる…。これらの全ての我儘な条件にかなう宿というのが私にあるのです。それが、越後湯沢にあるNASPAニューオータニです

この時も、天気が悪くてかつ直前にぽっかり予定が空いてしまった連休の土日を狙って予約を入れた旅行でした。

今回は、越後湯沢から庄内〜蔵王へと抜けていく三泊四日の旅行だったのですが、その行程の一泊目のNASPAニューオータニの宿泊記になります。え?一人旅行なのにファミリー向けっぽい大箱のホテル?と思われるかもしれませんが、NASPAニューオータニは、私の推しの屈指の温泉リゾート施設なのです。

・2021年8月9日訪問
・2022年9月24日訪問

困った時のNASPAニューオータニ

NASPAニューオータニは、越後湯沢エリアにある部屋数230室の大型のホテルです。名称のNASPAは「Nature And Sports(Ski) Personal Area」の頭文字をとったもので、敷地にはスキー場が併設されています。

私は、実はスキーヤーなのですが、このスキー場ちょっとおもしろくて、スノーボードは禁止のスキーヤーオンリーゲレンデなんですよね。ボーダーがいると怖い!というスキーヤーから支持されている(スキーヤーとボーダーの確執についてはここではとやかく言いませんが…)スキー場でもあります。NAPAは冬になるとスキー場の利用料込みのコスパの良いプランも出してくるので、スキーのハイシーズンはもちろんおすすめです。

スキーシーズン以外も、敷地内でアトラクションイベントを開催していたり、卓球、テニス、ボルダリングができたり、施設内にプールがあったりと家族連れでも楽しめるようにアクティビティにも力をいれています。

越後湯沢は、冬以外のオフシーズンが狙い目!

さて、越後湯沢といえば多くの人が思い浮かべるのがスキー場です。実際に、越後湯沢周辺は、GALA湯沢や、苗場、かぐら、石打円山など規模の大きい良いスキー場が目白押しのエリアなのですが、温泉好きへ私がおすすめしたいのが、あえてスキーシーズンを外したオフシーズンの利用です。

というのも、越後湯沢はスキーシーズン以外になるとガクッと来客が減るエリアで、その割には宿のキャパシティは繁忙期のスキーシーズンを想定して作られているので、原則として部屋が空きやすいのです。評判の高い宿も、全体的に週末などでも空いていることが多く、一人宿泊を歓迎している宿も多いです。一大温泉エリアでかつ予約も取りやすい!ということで、私達が狙わない手はないわけです。

どんな温泉宿も繁忙期になると忙しくなってサービスレベルが落ちがちです。しかし越後湯沢ですと、スキーシーズン以外は総じてキャパに余裕があり良質のサービスが期待できるのもポイントが高い。

特にNASPAは、施設のキャパシティが大きいことから予約が取りやすく、しかもオフシーズンだと価格がリーズナブルで、スタッフにも余裕があるのでサービスもよくなります。最高ですね。実際に、私自身完全にNASPAニューオータニのリピーターです。

夏の越後湯沢は、越後湯沢駅から徒歩10分ほどの湯沢高原ロープウェイを使うと、こんな感じで気軽に絶景と、お花畑を楽しむこともできます。

とにかく便利なNASPAニューオータニまでのアクセス

NASPAニューオータニまでのアクセスですが、公共交通機関を使ったアクセスですと東京から最寄りの越後湯沢駅まで、上越新幹線でたったの1時間15分程度です。

東京近辺の温泉地というと、箱根や、鬼怒川、熱海などを思い浮かべる人も多いと思いますが、驚くことに、これらのエリアより実は越後湯沢の方が近いのです!しかも新幹線なので、席も電車の揺れ具合も快適なのです。

さらに、越後湯沢駅から宿までの近さも強みです。 各宿が越後湯沢駅から徒歩圏内に位置しています。NASPAニューオータニは、徒歩15分くらいと離れた距離にあるのですが、頻繁に送迎バスを運行しており問題ありません。また、越後湯沢駅には「CoCoLo湯沢店・がんぎどおり」という巨大なお土産屋飲食街を有しており、カフェや食事、ショッピング、温泉施設(!)などで、送迎バスや新幹線までの時間を潰すのも容易です。がんぎどおり内にある飲食店も、総じてレベルが高いのが特徴です。個人的には、ムランゴッツォカフェのイタリアンがおすすめ。

雨の日にも、まったく濡れないで食事やカフェタイムが楽しめて、宿までチェックインできてしまうのも最高ですね。この日も雨だったのですが、まったく濡れることなく快適でした。

こちらはムランゴッツォカフェでいただいたグラタン。チーズたっぷりで美味しいです。

NASPAニューオータニにチェックイン施設はこんな感じ

さて、がんぎ通りでお腹を満たして、NASPAニューオータニに向かいます。

NASPAニューオータニに到着。快適な施設

NASPAニューオータニに到着です。入り口自体はそこまで広くないですが、タワー棟は25階まで高さがあってかなり大きな施設です。館内に入ると、写真のように、吹き抜けの大きなラウンジとロビーで出迎えてくれます。気分が上がりますね。

今回は、早めの14:00過ぎにNASPAに到着して、チェックイン時刻の15:00までラウンジでゆっくりさせてもらう予定だったのですが、部屋の準備ができたとのことで早めにチェックインさせていただきました。嬉しい。

PINGUとコラボしているみたいですね

雨だったので撮影はしていませんが、これ以外もテニスコートなど外にアクティビティが楽しめる広い敷地もあります。店内には、品数が多めの売店エリアもあります。温泉むすめのコーナー「越後湯沢かすみ」のコーナーも作られていて、ファンがノートに書き込みとかもしていましたね。

越後湯沢かすみパネル

神棚ができていました

交流ノート

ワーケーションにも力を入れている

NASPAニューオータニはワーケーションにも力を入れている施設で、「青空オフィス」が使えるプランなど、試行錯誤しているようです。実際のところ、部屋の中だけでも十分快適なのですが、一人泊で仕事にも使える宿として宿側から提案してくれるのはありがたいですよね。

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NASPAニューオータニの部屋の様子

さて、チェックアウトを済ませて部屋の様子です。今回は、74平米の「ジュニアスイート」です。実は、私、今回一番安い「スーペリアツイン」で予約をしたんですよね。

それが、自動でアップグレードされて一番良いジュニアスイートになっていました。

これについては、今回の予約が「一休」経由で、会員グレードがダイヤモンドだったからだと思います。NASPAは一休のダイヤモンド会員の特典が手厚く、部屋のグレードアップと、レイトチェックアウト(10:00→11:00)、プール・フィットネスの無料利用が特典で付いてくるようになっています。本当にありがたいです。

さて、さっそくジュニアスイートの部屋に入ります。階数は24階という高層階です。

ソファースペース。広い。

寝室スペース。こちらだけでも一部屋分の広さ。

クローゼット

コーヒーマシン。カートリッジは一つだけしかありませんでした…。

ミネラルウォーター一本無料

きれいなトイレ

水回りも広い

シャワー室もあります。

雨の景色もきれい

翌日の朝は晴れて絶景!

もう、何も言うことのない部屋ですよね。一人で利用するには十分すぎる広さです。部屋からの景色も絶景。コンセントの数も十分、他にもいくつか部屋に泊まったことがありますが、どの部屋に泊まってもWifiは高速で快適です。バブル期に建てられただけあって建物もしっかりしています。

景色を楽しみながら、ゆっくりするもよし、ワーケーションで仕事をするもよしです。

部屋は、かなりバリエーションがあって、通常のスーペリアルームや、紹介したジュニアスイート以外にも、和室や、ペットフレンドリールームや、ピングーのコンセプトルームなど様々なタイプを選ぶことができます。

NASPAニューオータニの温泉について詳しく解説

大浴場は、スーパー銭湯的な快適さ

さて、お楽しみの温泉です。NAPAニューオータニのお風呂はしっかり温泉です。湯沢温泉という分類ですね。これだけの大箱のホテルなので、大浴場については、当然ながら100%源泉かけ流しというわけではなく、循環、塩素消毒、加水加温ありのしっかり手が入った温泉になります。ただし、後述するように源泉かけ流しの温泉も存在しています。

まずは越後湯沢温泉の泉質から。うっかり泉質分析表を撮影するのを忘れてしまったのですが、NASPAニューオータニの温泉の泉質は「湯沢温泉」で、分類上は「単純温泉」になります。

ただし、溶存物質は1kg中、724mg含まれており、それなりの濃度です。(1,000mgを超えると固有の泉質名がつく)。1000mgに達してはいないものの、もし仮にこの比率のまま1000mgを超えて泉質名がついたとすると泉質名は「ナトリウム・カルシウム – 塩化物泉」で、若干、硫酸塩泉も含まれています。典型的な温まりの湯で、カルシウムと硫酸塩泉の成分で傷などにもよい温泉です。

色や匂いはなくMTMM(無色透明無味無臭)の温泉です。越後湯沢エリアでは名湯の高半などは、単純硫黄泉でうっすら硫黄の匂いがするのですが、こちらの温泉はもっとすっきりした感じですね。ただ、大浴場については残念ながら加水されているので、先述の成分も薄まっていると思われます。

では、さっそく施設に入ってみます。人が多い施設なので画像はホームページから掲載させていただきます。

大浴場入口

大浴場のメインの浴槽

NASPAニューオータニホームページより
https://www.naspa.co.jp/poolspa/spa/

露天風呂

NASPAニューオータニホームページより
https://www.naspa.co.jp/poolspa/spa/

おそらく、男女とも同じ作りになっていると思いますが、かなりの数の洗い場(二十以上あったと思います…)と、巨大な浴槽がメインに据えられています。相当な混雑時でないぎり、洗い場も湯船も広々としていて快適です。ちょっと宿泊者が多いくらいのタイミングであれば、全然快適なレベルの施設の広さですごく嬉しいですね。

他に、写真の露天風呂がありますが、これはそこまで大きくないので数人入ったら手狭になります。

また、サウナ、水風呂、ジャグジーの浴槽が複数存在しています。サウナもそこそこ広いです。ぶっちゃけビジュアルとしては風情はなく、スポーツセンターかスーパー銭湯のような施設のような感じですね。

お湯の状態ですが、露天風呂はかなり塩素臭が強いです。内湯の大浴場は塩素臭は少なめでそこまで気になりません。快適に楽しめます。私は、ほとんど内湯の利用ですね。

施設としては、泉質の優れた温泉を楽しみに行くというよりは、広くて居心地の良いスーパー銭湯を楽しむと思って利用するのがおすすめです。私もその感覚で利用しています。

意外!?源泉かけ流しの貸切風呂あり

越後湯沢エリアは、湯量の関係か100%源泉かけ流しの楽しめる宿や温泉施設は限られています。代表的なところでいうと、「高半旅館」や、共同浴場では「山の湯」あたりになります。

ところが、あまり知られていませんがNASPAニューオータニも源泉かけ流しの温泉を提供している数少ない宿の一つです。

NASPAには、「魚野の湯」と「大峰の湯」という二つの源泉かけ流しの浴槽が存在していて、それぞれ貸し切りの利用で使うことができます。

浴槽は、それなりの広さで4〜5人余裕で入ることができます。洗面所は2つほどですね。私が入った時は、湯気で思いっきり浴室が曇っていましたw

源泉かけ流しなので、お湯の温度は熱めで、熱いと思った方は右手にある蛇口で水を入れて薄められるようになっています。

料金は、平日一時間2,600円。土日祝日だと4,400円。土日祝日はかなりきつい金額ですが、平日はありですね。特に家族などで利用するのであればかなりよいのではと思います。私自身も「魚野の湯」に入ったことがあるのですが、やはりフレッシュな温泉は全然違いますね。大浴場のお湯とは同じ源泉とは思えないレベルです。一人で訪れた時に予約するのはそれなりの出費ですが、おすすめできます。

煙で曇ってしまっているので公式ホームページより

NASPAニューオータニホームページより
https://www.naspa.co.jp/poolspa/spa/

NASPAニューオータニの夕食 – ブッフェ最高

宿のお楽しみの一つ。今回は、夕食、朝食、両方ともブッフェで予約しました。NASPAニューオータニは、他にもコース料理や、会席料理などをを楽しむことができますが、さすがのオータニ系ホテルです。食事の水準は価格に対してかなりクオリティが高いと思います。ブッフェ以外の食事も食べたことがありますが、全体的にレベルが高く満足度が高かったです。

NASPAのブッフェも、特別高級な食材を使っていというわけではないのですが、平均的に調理のレベルが高くて美味しいです。変わり種は少ないけど普通に美味しい!という評価です。ちょっとした普段遣いをする宿だとこういう方が嬉しいんですよね。

個人的には、茶碗蒸し的なものとか、酒のツマミ的なちょこっとしたものがレベルが高くて好きです。あとは、デザートのケーキがかなり美味しいですね。普通にきちんとしたケーキ屋さんパティシエレベル。食過ぎてしまう…。

見栄えでいうと、蟹とかお寿司も食べ放題なのですが、そのあたりは逆に普通です。

今回、連休中にディナーブッフェを利用したので、すごく混雑するかと思ったのですが。そこまででもなかったですね。会場がめちゃくちゃ広いのと、意外と利用時間が分散されてるからなのか、ゆったりブッフェを楽しめました。

めちゃくちゃ広いブッフェ会場

サラダ

フルーツ

天ぷらも、エビやキノコなどいろいろ

揚げ物いろいろ

やっぱり目を引いてしまう蟹!

みんな大好きお寿司

本当に種類が多くて食べきれません

ケーキもどんどん入れ替わります。

個人的におすすめなのが、この辺のおつまみ。

お子様メニューも充実

盛り付けてみました。

もりもり

スイーツも食べすぎてしまいます

NASPAニューオータニの朝食 – 朝から充実

翌日の朝食も、同じくブッフェです。やはり品数が非常に多く満足感が高いです。パンや、フレンチトーストなどはクオリティが高く美味しいですし、新潟の地域の料理なども用意してくれていて楽しめるようになっています。もう、本当に普通に美味しいのですよ。あちこちの宿のブッフェを食べ歩いてますが、かなりお気に入りです。

利用者の時間が集中しやすいのか、利用者そのものが多いのか、夕食のブッフェよりも朝食の方が混雑していましたね。それでも、食べ物がなくてストレスがたまるといったことはありませんでした。スタッフもよく見ていて、品物が切れないようにうまく回していました。このあたりのオペレーションは見事です。

するりと入る温泉卵と明太子

果物のバリエーションは少ないかな…

車麩、のっぺい汁など、新潟の食べ物

こちらも地域の食べ物

お魚

洋食メニューもしっかり

ホテルメイドのパン

フレンチトースト美味しい

総評 – まさに困った時のNASPAニューオータニ

今回の宿泊も大満足でチェックアウトしました。チェックアウトも一休のダイヤモンド特典で11:00前にチェックアウトしたので行列は皆無。もしかすると10:00前はかなり混雑していたのかもしれませんね。

私の中でNASPAニューオータニは「困った時のNASPA」というキャッチコピーがついているくらい便利な宿です。鄙びた感じの温泉宿や、サービスが手厚い高級旅館が好きな方には厳しいかもしれませんが、手頃な価格で高い満足が得られる温泉旅行をしたいときには、とにかく便利です。家族で泊まりに行くと数人分で結構な料金になってしまうのですが、一人で宿泊するとむしろリーズナブルです。

バブル期に作られたきれいな設備に、オータニクオリティの美味しい食事、快適な温泉、追加料金払えば源泉かけ流しも楽しめる、放っておいてくれる気楽なサービスなど、面倒くさいことは一切イヤ!という旅行をしたい時にいつも重宝しています。

平日土日祝日関係なく一人宿泊を歓迎しているのもポイント高いですね。

あえて、「旅館」や、「源泉かけ流し」にこだわらない温泉旅も良いものです。

今日も良い温泉を、ありが湯ございました!

越後湯沢はいいぞ。

この記事を書いた人

山田 竜也
温泉大好きフリーランスです。一年のうち結構な割合で、温泉か山にいます。専門分野はWebマーケティング分野。社会学、哲学、経済学など大好き。コンサルティング、広告運用、Web管理の他、自分の所有するメディアからの広告収入、セミナー講師、著書印税、イベント売上など10種類くらい収入源を作っていろいろ実験中です。ペンネームで本もいろいろ書いてます。

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