こんにちは竜也です。読んでいただいて、ありが湯ございます。
今回は、自分の中でちょっと嬉しいことがありまして、お祝いも兼ねて以前から行ってみたかった箱根の宿を梯子してきました。一泊目は、金谷リゾート箱根(KANAYA RESORT HAKONE)になります。一人泊、公共交通機関利用での宿泊レポです。
私は金谷ホテルグループの宿が好きで、日光、中禅寺、鬼怒川と幾度か行ったことがあるのですが、箱根は行ったことがなかったんですよね。箱根金谷リゾートは、同じ金谷リゾートブランドの鬼怒川とはコンセプトも違うようなので楽しみにしていました。金谷箱根は2017年11月に開業した、金谷ブランドの中では一番新しい宿になります。金谷グループはどこも一人泊も歓迎してくれるので嬉しいですね。
結論としては、お籠り宿としては最高峰のクオリティです。特にサービス、食事のレベルが際立って高く、温泉は加水はありますが源泉かけ流しの良いお湯でした。
・2022年9月19日宿泊
金谷リゾート箱根までのアクセス
金谷リゾート箱根までのアクセスですが、宿があるのが仙石原というエリアになるのですが、強羅駅から送迎がでています。
まずは自宅から箱根エリアまで。東京からですと新宿駅からロマンスカーで箱根湯本まで一気に移動できます。所要時間は約1時間30分。本数も多いので、早めの時間で移動して箱根を散策してもよし、チェックインギリギリに動いてもよしです。
箱根湯本駅からの景色。湯元に着くと箱根についたぞーという気持ちになってテンションが上ります。ここから、登山鉄道に乗って強羅に向かいます。時間は40分ほど。スイッチバックが楽しいです。
箱根金谷リゾートへは強羅駅から送迎があります。時間は、14:30/15:00/15:30/16:00から選択可能です。30分刻みで送迎してくれるんですよね。普通、送迎の時間は一つだけということも多いので、これだけ送迎時間の指定の幅があるのは珍しい。さすがの金谷です。今回、少しでも長く宿でゆっくりしたいというコンセプトの旅行だったので、当然14:30を選びます。
翌日の帰りは、私はチェックアウトの11:00に合わせて送迎してもらいましたが、こちらも柔軟に時間を選べそうです。
ちなみに、私は今回、お昼前に箱根湯本について「808 Monsmarem」という、イタリアンのお店ででランチのピザをいただいてから向かいました。
こちらのピザ、具が大きくて窯焼きの本格的なピザで美味しんですよね。開店直後に入店したので並ばないで済みましたが、私が入店したあとにはすぐに行列ができていました。
この日は、パンチェッタ・ヴェルデという豚肉の白ワイン煮が乗ったピザをいただきました。ワイルドで美味しい。おすすめですよ。
金谷リゾート箱根に到着、施設はこんな感じ
無事、ホテルに到着
送迎を捕まえて無事、箱根金谷リゾートに到着。おしゃれなエントランスが気分を盛り上げてくれます。
到着後のチェックインですが、私の場合はロビーではなく、いきなり宿泊する部屋に通され部屋でのチェックイン手続きとなりました。
ウェルカムドリンクのハーブティーと、生姜入りのオリジナルクッキーもついてきました。うん、美味しい。
チェックインの段階から、すでに他の宿泊客とすれ違わないお籠りモードになっているのはすごいですね。
箱根金谷リゾートの施設について
箱根金谷リゾートの施設についてですが、2022年9月時点では、食事処になる西洋膳所 JOHN KANAYA以外、共用スペースの利用がほぼ想定されていません。あとはチェックアウト前の精算時に、ロビーに寄るくらいでしょうか。
以前は、ラウンジ&バーでのサービスもあったようですが、こちらも現在は停止されているようです。(スペースの利用は可能)他に、一般的な温泉宿にあるような大浴場もないですし、プールやフィットネスもありません。お土産屋もないです。オリジナルのチョコレートなどは、部屋においてあるカタログを見て注文して購入するスタイルですね。
つまり、箱根金谷リゾートに来たら、ほぼ部屋に籠もって過ごしましょう。ということですね。
箱根金谷リゾートの客室の様子
さて、お籠りメインの宿にとって最重要な部屋の様子です。今回の部屋は、「デラックス(62.17平米)」になります。
実は、私、今回一番安い「テラス・スタンダード(35.79平米)」を予約したんですよね。そうしたら、なにか宿側の事情なのか2段階くらいアップグレードされて「デラックス」をあてがってもらってしまいました。幸運すぎる!(涙)
部屋ですが、見ての通り大変広いです。そしておしゃれ!
作業向けの机はありません。鬼怒川の金谷リゾートもそうだったのですが、金谷リゾートブランドは、宿で机を使って作業をするようには全く考えられていません。ワーケーション向けの宿ではないんですよね。ここに来たらゆっくり休む!そういうコンセプトだと思います。仕事する気まんまんだと、椅子とテーブルの高さが作業しにくくて疲れます。ここは注意が必要。
お風呂、洗面のアメニティブランドはロクシタンですね。私はかなり好きです。昔、プライベートでも愛用していたことがあります。
ロクシタンはちょっと香りが強めなので、好き嫌いはあるかもしれないですが、良い香りです。
wifiの速度は、ものすごく早くて快適でした。作業できるテーブルがあればなー。
箱根金谷リゾートの温泉(部屋風呂)
さて、肝心の温泉です。箱根は現在20種類の温泉が存在しています。まずは箱根17湯。
箱根湯本温泉、塔之沢温泉、宮ノ下温泉、堂ヶ島温泉、 底倉温泉、木賀温泉、芦之湯温泉、大平温泉、小涌谷温泉、強羅温泉、宮城野温泉、二ノ平温泉、仙石原温泉、姥子温泉、湯ノ花沢温泉、蛸川温泉、芦ノ湖温泉。
そこに、近年、大涌谷温泉、湖尻温泉、早雲山温泉が追加されて、箱根20湯となっています。
箱根金谷リゾートは、住所が仙石原なので仙石原温泉…かと思いきや、近年加わった大涌谷源泉が引かれています。
この大涌谷源泉ですが、酸性で濃ゆい、なかなかの名湯なのですが、面白いことにある種の人工温泉になります。
大涌谷源泉は、温泉水がそのまま湧いているのではなく、大涌谷ボーリングをして排気された大涌谷の火山の蒸気に井戸水を注入して温泉水を作り出し、各処のホテル、旅館に配湯しています。ある意味、製造段階で加水されれているわけですね。
なーんだ、蒸気を井戸水で薄めているのかーと思うことなかれ。大涌谷源泉の成分は濃いししっかりしたものです。
こちらが、箱根金谷リゾートにある温泉分析表です。
ph2.1のかなり強い酸性泉です。他の主要な成分は、カルシウム、塩化物イオン、硫酸イオンあたりでしょうか。泉質では、「酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉」になります。酸性泉による殺菌効果による皮膚病への効果、カルシウム – 硫酸塩による痛みなどの鎮静作用のため傷の湯としての効果や、塩化物泉の塩による温まりが期待できます。また、美肌に良いメタケイ酸が157mmとかなり多く含まれています。かなりスグレモノの成分ですね。
お風呂のスペースですが、こんな感じです。デラックスルームはスペースが広い!
温泉は、こちらの洗面所から入って…
シャワールームを通って、温泉に向かいます。身体や頭は、こちらのシャワールームで洗います。
湯船の様子。
温泉の様子です。
さて、湯船には先程解説した大涌谷源泉の温泉が注がれているのですが、どうやら「加水」されているようです。水が足されてしまっているのですね。
実は、他の宿で大涌谷源泉を100%かけ流しで利用しているところに泊まったことがありまして、そちらの方は湯がかなり濁っているし、酸性も強かったので、こちらのお湯に入った時に「あれ?」と思ったのでした。
半分とはいかないものの、結構加水されている印象を受けました。加水の理由は源泉の温度の高さや、強すぎる酸性のためではないかと思います。
もし、加水なしだと、結構ピリピリくる酸性なのと硫黄の匂いが服にもついてしまうので、人によってはお湯に入るのがつらかったり、匂いが嫌だったりと好みが分かれやすいでしょう。箱根20湯の中でも大涌谷源泉は癖の強い泉質なのです。
そのため、万人に楽しめるように加水をされてるのかなーと思いました。また硫黄成分が濃いと、周辺の電子機器が壊れやすくなるので、そのあたりの対策もあるのかもしれません。
個人的には100%源泉かけ流しで大涌谷源泉を味わいたいので、加水は残念なポイントではあるのですが、加水しても十分に硫黄の香りや、ピリリとした浴感などを楽しめるので良しとしましょう。何より美しい景色の中、部屋で温泉を独り占めできるのは最高ですね。
豪勢!箱根金谷リゾートの夕食
さて、お楽しみの夕食です。金谷リゾートの魅力といえば、食事のレベルの高さです。金谷リゾートは、和洋折衷のコース料理が売りです。和洋折衷とはいえ、鬼怒川金谷ホテルは全体的に和の方にメニューが寄っていました。箱根はコンセプトが逆で、洋のメニューが中心のようです。西洋膳所 JOHN KANAYAでいただきます。
とにかく、食事は抜きん出た美味しさでした。一品一品、驚きとこだわりが混在していて品数が多かったのに最後まで飽きずに食べれました。
メニュー表が、表記を見ただけではなんの料理かわからないものなのとメモを取らなかったので、それぞれの料理名をすっかり忘れてしまったので、ひとまず写真のみアップしていきます。
食後には、部屋に飲み物(私はコーヒーを選びました)と、金谷オリジナルのチョコレートを持ってきてくれます。
箱根金谷リゾートの朝食 – 和食中心
朝食も夕食と同じく西洋膳所 JOHN KANAYAでいただきます。席についたら、おしゃれなハーブティー。
そして、写真の通りの土から野菜が生えてきたかのような蒸し野菜。これ、土のように見えるのは出汁をとったあとのキノコ(しいたけ?)を細かくしたものみたいです。
この流れで、和食のおかずとご飯味噌汁がでてきます。まさに和洋背中で不思議な感じですが、一品一品すごく美味しかったです。
精算から帰りまで
朝食が終わったら、そのままロビーで会計をしてしまいます。そうすることで混雑せずに、時間いっぱいまで部屋でのんびりすることができるのです。エクスプレスチェックアウトというやつですね。この仕組は本当に嬉しい。帰り際に会計の行列に並ぶのは本当にしんどいですものね。
箱根金谷リゾートのチェックアウトは嬉しいことに遅めの11:00。会計を済ませておけば、あとは11:00に送迎の準備が整うまで部屋でゆっくりできる仕組みになっています。時間になったらスタッフが呼んでくれるのです。このオペレーションも本当に素晴らしいですね。
総評 – お籠りするならこれ以上の宿はないのでは?
ということで、箱根金谷リゾートの総評ですが、部屋から出ないでのんびり過ごすためのあらゆる工夫をされているなと感じました。特に抜きん出ているのが、食事のレベルの高さと、かゆいところに手が届くオペレーション、接客の素晴らしさでした。
夕食のフレンチ(?)のレベルは、本当に感動レベルで高いです。あちこちの宿を食べ歩いている私が自信をもってイチオシできるクオリティです。個人的には、夜の「洋」に合わせて、朝も「洋」で統一してもよいかなと感じました。(私は金谷のパンが好きなのです…。好きなのですよ…。個人的な要望です)
宿で過ごしている間、他の人に合うことも殆どないので、お一人さまでも肩身の狭い思いは全くありません。
価格に関しては、高級ホテルクラスになるわけですが、箱根は相当値段の高い宿も多く、クオリティに対してはむしろそこまで高くなく頑張っている印象を受けます。コスパが良いと感じるくらいですね。
人にも自信を持って勧められるし、私自身もリピートしたい宿になりました。鬼怒川金谷リゾートととのコンセプトの違いでどちらを選ぶか悩んでしまいますね。
今日も良い温泉を、ありが湯ございました!
箱根はいいぞ。
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